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塾長ブログ vol.57【黒猫ロイの物語⑥「成長」】

2022年02月11日更新

お待たせしました!
ロイの物語続編です。

ロイは、手術によって命の危機を一つ乗り越えたものの、まだまだ気は抜けません。
前述の通り、尿道の修復ができなかったため、止むを得ずお腹に穴をあけて、そこに尿道を直接つなぐという手術を受けました。
今後、そのお腹の穴から細菌が侵入すると、簡単に膀胱炎になってしまうので、その対策が必要です。

2015年8月、バルーンカテーテルを抜いて以降、膀胱炎の対策として、毎日朝晩2回、膀胱の洗浄をすることになりました。
毎日2回も病院に行くわけにはいかないので、膀胱洗浄の技術を私も妻も習得する必要がありました。
お腹の穴から尿道カテーテルを膀胱まで挿入し、シリンジで生理食塩水(もしくは次亜塩素酸水)を注入して抜き取ります。これを数回繰り返して膀胱を洗浄することで、膀胱炎のリスクを格段に下げる作戦です。

ロイ9.5.jpgのサムネール画像

初めのウチはカテーテルを上手く挿入できずに断念したり、何とか挿入できてもヘタクソなので挿入口が充血したりしましたが、少しでもロイが痛くないようにと練習に励み、それなりに技術が向上しました。
尿道カテーテル挿入中にロイが寝ている日もあったので、ほぼ痛みを感じさせずに挿入できているのだと思います。
おそらく、素人としては珍しいレベルまで上手くなりました。


また、骨盤骨折については手術で修復することができなかったため、折れたまま自然に固まるのを待つしかないという判断になりました。しかしながら、腸管を圧迫したまま骨が固まってしまうと腸閉塞を起こしてしまう可能性が高いので、骨が固まってしまう前に排泄物の通り道を確保する必要がありました。

そこで、原始的な方法ではありますが、1日数回、ゴム手袋をはめてロイの肛門から指を入れ、骨折部位を直腸の内側から押し戻すという方法を取ることになりました。骨折している箇所を体内から押し戻すわけですから、相応の痛みを伴います。リアクションを見ている限り、尿道カテーテルを挿入する膀胱洗浄よりも遥かに痛そうでした。

ロイ⑨.jpg

ロイはとっても良い子です。
普通のネコなら、仰向けに寝転んで尿道カテーテルを挿入している間、大人しくしている訳がありません。
普通のネコなら、尻尾を掴まれて肛門に指を入れられたら...、引っ掻いたり噛んだり、大騒ぎになることでしょう。
でもロイは、暴れることもほとんどなく...処置に耐えています。
こんなに世話をしやすい良い子のネコは見たことがありません。


少しずつ状況が良くなっていっているロイですが、この時点での懸念事項をまとめると以下の通りです。

■膀胱炎のリスクは無くならない
後日、膀胱からブドウ球菌が検出されてしまいました。
効果のある抗生剤を外部機関の検査によって探してもらい、効く薬を処方してもらうという対応になります。

■骨盤骨折の影響による腸の狭窄
前述の通り、骨が固まる前に肛門から指を入れて骨を押し戻すことによって解決を図っています。
(これも練習してスムーズにできるようになりました。)

■左の腎臓の水腎症
左の尿管が当初詰まっていたため、腎臓が肥大して水腎症になりかけていましたが、現在は症状が治まってきています。とはいえ、要経過観察です。

■膀胱の結石
エコー検査で膀胱内に直径7mm程度の結石が見つかってしまいました。
尿道に対してかなり大きいので、自然に排出されて解決することも無い反面、詰まって一大事になることもないそうです。
大人になってからでないと結石を溶かす薬を飲めないので、しばらく放置せざるを得ないとのことでした。


■回虫
虫下しを飲んであっさり解決しました。
排泄物とともにシラスのような白い寄生虫が何匹も出てきました...。


そして2ヶ月の時が流れ、2015年10月。
体重は、1,850gまで増えました。

2015/10/11
キャットタワーを買い替えました。
先輩ネコのメイと、「ロイが元気になったら大きいキャットタワーに買い替えよう」と前々から話していました(笑)

ロイ⑩.jpgのサムネール画像

2015/10/26
ロイの体が随分大きくなり、術後服を着れるようになりました。

ロイ⑪.jpg


ここまで大きくなれたのはとっても良かったのですが、まだ命の危機からは脱していません。
目下最大の悩みの種は、膀胱にできている結石です。
毎週1mmのペースで結石が大きくなっており、この時点で14mmまで育ってしまいました。
療法食と言って、尿のPHを下げて結石を溶かす作用のあるキャットフードがあるのですが、6週試しても効果が見られませんでした。
尿が出ている間はまだ良いのですが、結石が邪魔をして排尿できなくなれば直ちに命の危機にさらされることになります。
また、結石そのものがブドウ球菌や大腸菌、連鎖球菌の温床になっており、抗生剤を投与しても完全に除菌できず、慢性的な膀胱炎に悩まされています。

膀胱炎自体は命に関わることはありませんが、大腸菌のように運動性のある細菌が、尿管をたどって腎臓に到達してしまうと腎機能が低下し、命に関わってきます。
毎日2回の膀胱洗浄はずっと続けていますが、事態を解決するほどの効果はありません。
(尿道カテーテルの挿入スキルはN先生のお墨付きを貰えるレベルに達しました。)

最後の手段は、手術で膀胱を切開して結石を取り除くことですが、非常にリスキーな手術になるため、できるだけ避けたいところです。
(ロイは、交通事故で尿道が断裂してしまったため、膀胱を腹壁に縫い付けて、お腹に穴を開け、尿道をその穴につなぐ手術を受けています。その大手術から3ヶ月半が経ち、おそらく膀胱周辺の組織が癒着していることが予想されるため、通常の結石除去手術に比べて難度とリスクが高くなります。)
このような状況のため、治療にやや手詰まり感が漂ってきています。


ロイばかりなんでこんな目に遭わないといけないのか...と、ただただ可哀想に思うのです。
でも...、大丈夫です!!ロイには最強の味方が付いていますからね。
どこまでいっても私たちが必ず何とかします。


ロイの治療に費やした費用は(この時点で)100万円に達していますが、引き続きいくらでも掛けてやるつもりでいます。
一商売人としてお金の大切さは重々承知していますが、1万円札も所詮は製造原価30円未満の紙切れです。僕にとって、ロイの命と秤にかける程の価値は全くありません。


次回、カイ登場!?(←すみません、もう少しだけネコの話を書きます。)


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粟津 賢一 (あわづけんいち)

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