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塾長ブログ vol.3【そこそこ勉強しているのに点数が伸びない理由】

2015年05月01日更新


 こんにちは。塾長の粟津です。
今のところ、何とか毎月更新することができています。三日坊主にならないように頑張ります。


 さて、今回のテーマは、タイトルの通り「そこそこ勉強しているのに点数が伸びない理由」についてです。実は、このお話、前回の「勉強の仕方が分からない」に次いで多くの保護者様方からご相談頂くテーマでもあります。


「ウチの子は、まだまだ充分とは言えませんが、全く勉強していないわけでもないんです。テスト前は、それなりに時間を掛けて勉強しているし、提出物もきちんと出しています。それなのに、思うような点数が取れません。何がいけないのでしょうか。」


よくあるご相談の一例です。


結論から申し上げると、このような状況に陥っている原因は、私の経験上およそ90%ぐらいの確率で、「勉強の順番」にあります。ですから、残りの10%ほどの可能性を排除するために、私はこう生徒に質問します。


「○○さんは、テスト勉強をする時に、まず初めに何をしてるかな?」


この問いに対して、「学校のワーク」という答えが返ってくれば、もう間違いなく点数が上がらない原因は、「勉強の順番」です。


 どういうことか、順を追って説明します。そもそも、「学校のワーク」の役目って何でしょうか?
それは、一言で表現するなら、「アウトプットの練習」です。アウトプットとは、理解して暗記(インプット)した事柄を必要に応じて引き出すことです。例えるなら、タンスに衣服を分類して整理する作業がインプット、季節や場面に合わせて必要な衣服を取り出す作業がアウトプットです。


 つまり、ワークの役目が「アウトプットの練習」である以上、前提として「インプット」ができていなければ練習の意味を成さないということになります。先ほどの例で言えば、「衣服の入っていないタンスからは、服を選び出すことができない。」ということです。


 アウトプットの前にインプットの工程は欠かせません。教科書やノートを隅々まで読んで、大切なところ、テストに出そうなところをしっかり暗記してから、きちんと覚えられているかどうかをチェックするためにワークをやる。これが正しい勉強の順番です。


 それなのに、なぜ「テスト勉強=ワークをやること」だと誤解している子ども達がこんなに多いのでしょうか。その主たる原因は、提出物に関する指導をどの学校でもある程度厳しくしており、「提出物は絶対に出さないとまずい。」というある種の強迫観念のようなものが多くの子ども達に根づいてしまっていることにあるように思います。学校の先生の意図するところから逸れてしまっているんですね。学校の先生の意図としては、「このワークをやっておけば、ある程度の点数は取れるから、きちんとやっておいてね。」ということなのですが、真意を理解しないまま、「提出しないと怒られそうだから、とりあえず真っ先に提出物であるワークを終わらせてしまおう。」と考えてしまう子ども達が多いというわけです。


 先ほど述べた通り、インプット(理解して覚える勉強)無しに、アウトプット(ワークの演習)だけをしても何の意味もありません。いきなりワークに取り掛かると、分からない問題がたくさん出てきます。それを、「う~ん。う~ん。」と考えるわけですが、残念ながら、このとき脳はほとんど働いていません。何せ、頭に入っていない情報なのですから、脳内をいくら検索しても何もヒットするはずがないのです。困ったことに、この場面を保護者の方が傍から見ると、勉強しているように見えてしまうんですね。その姿を見て、「勉強しているな」と安心してしまいます。でも点数は伸びないので、最終的には本文の冒頭にあるようなご相談につながるんですね。


 多くの中学校では、提出物のワークは、分からない問題は解答を写しても良い(空欄のまま提出してはいけない)というルールになっています。ですから、散々「う~ん。う~ん。」と唸った後に解答を丸写しすることになります。この作業、実は〝良い子〟ほど時間が掛かります。解答を写すには多少の罪悪感が伴うので、〝良い子〟ほど、「う~ん。う~ん。」と考える時間が長くなる傾向にあります。ですから、一通り提出物が完成した時には、それなりの達成感だけは得られてしまいます。何せ、何時間も掛けて仕上げたわけですから...。残念ながらテストが返って来るまでは、ご両親はおろか、本人すら実際にはほとんど記憶に留まっていなかったという事実に気付けません。


 では、「定期テストの勉強はどのようにすれば良いのか?」次回のブログで私の見解を述べさせて頂きます。


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株式会社OURS 代表取締役 粟津 賢一
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粟津 賢一 (あわづけんいち)

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