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塾長ブログ vol.14【中間テストは数学で高得点を取るチャンス!!】

2016年04月25日更新

塾長:粟津 賢一

こんにちは。塾長の粟津です。

今月から、各教室長のブログも掲載させて頂いています。それぞれの教室長ごとに得意分野がございますので、話題もさまざまになる予定です。色々な角度から、お子様方の成績向上に向けてお役に立てる情報を発信していければと考えています。


さて、今回私が取り上げさせて頂く話題は、「中学校の1学期中間テストの数学は、高得点を取る(自己ベストを更新する)チャンスですよ」というお話です。
(私は、元々は進学塾の数学科講師としてこの世界に入りましたので、この話題は私の得意分野であるといえます。)


まず、市立中学校の中間テストの範囲について、学年ごとに大まかに挙げると、


■中1:(小学校の復習)、正負の数

■中2:(資料の整理と活用)、式と計算

■中3:(確率)、展開と因数分解


※( )内は前学年の内容ですが、学年末テスト範囲に含めておらず、今回の中間テストで出題する中学校も多いです。


例年このようになっています。


ご覧頂いた通り、どの学年も中間テストは、計算問題がメインになるはずです。

多くの中学生にとって、3学期期末テスト(学年末テスト)は難しい内容(論理的思考力を必要とする内容)であったこともあり、得点が下がる傾向にあります。そのため、数学に対して苦手意識や危機感を持ってしまった子ども達も多いのではないでしょうか。


しかし、3学期のテスト結果が悪かったことを根拠に、「数学の得点が下がった」とか「数学は苦手だ」などと落ち込む必要はありません。
詳しくは別の機会にご説明する予定ですが、「論理的思考力」を必要とするタイプの問題は、鍛えるのにかなりの時間が掛かるのです。


数学という学問は、「論理的思考力」を基軸とする学問ですが、中学数学に限定して言えば、大部分が「計算力」と「暗記力」で解決できてしまいます。ところが3学期のテスト範囲は、一部「論理的思考力」が必要になってくるので、高得点を取りにくいのです。


少し話が逸れますが、毎年3月・4月になると、「他の塾に通わせているのですが、数学の点数が下がってしまったので、塾を変えようと探しています。」というご相談を頂きます。私はいつも、このようなご相談に対しては、「単純に点数だけを見て数学が下がったと判断するのは早計ですので、塾を変えるのはもう少し後の結果を見てからにした方が良いですよ。」とお話しています。

得点が下がる傾向にある3学期のテストを見て、他塾から当塾に変更し、高得点を取りやすい1学期の中間テスト結果が良かったことを根拠に塾を変えて正解だったと喜ぶのは、正しい評価ではないのです。

(このように、3学期のテスト結果と1学期のテスト結果を比べて「点数が上がった!」と宣伝している塾は、確信犯ですのでご注意下さい。)


話を戻しまして、

次の中間テスト範囲は決して難しくはありませんから、苦手意識を払拭するチャンスです。

先ほど述べた通り、5月の中間テストは計算問題がメインになります。


ただし、「計算問題が中心だから、誰でも簡単に高得点を取れる」という訳にはいきません。
あくまで私が申し上げたいのは、「計算は簡単だ」ということではなく、「鍛えやすい(努力しやすい)ですよ」ということです。


今回の数学のテスト勉強に取り掛かる前に、次にあげる各項目に「YES」と答えられるかどうかご確認下さい。


① 前提として、小学校で習った「分数」や「小数」の計算を正しくできる。


② 小学校で習った、「速さ」「濃度」「割合」の計算を正しくできる。


③計算のルールをきちんと理解している。 

(例)
 中1なら、「カッコの外し方」や「+」「-」の扱いについて。
 中2なら、「分配法則」や文字を含む多項式の「通分」、「四則計算」について。
 中3なら、「展開」「因数分解」公式を覚えており、どの場面でどの公式を使えば良いか判断できる。


どうでしょうか?

もし「NO」という項目があれば、教科書をさかのぼって確認して覚え直しましょう。

クリアできれば、後は「スピード」と「精度」を鍛えることを考えます。


ここで、ものすごく大切なことを確認しておきます。


「〝計算力がある状態〟というのは、〝計算スピードが速く、精度が高い状態〟である」ということです。


決して、〝計算の仕方を知っている〟ことを〝計算力がある〟と考えてはいけません。

実は、多くの子ども達がこのことを勘違いしています。


計算問題で試されているのは、「スピード」と「精度」なのです。

(ただし、上の①~③の項目をクリアするまでは、「スピード」を求めてはいけません。)


①~③の項目をクリアできた人は、時間を計って、計算演習を何百問もこなして下さい。

いかに、一問も間違えずにタイムを縮められるかがポイントです。

「スピード」が速ければ、その分だけテスト中に見直しのための時間を確保できます。


この順に努力をすれば、必ず高得点を取れるようになります。
「数学なんか嫌い!」とは言わずに、前向きに取り組んで下さいね。


ご参考までに、私が数学を担当している中学生には、このGWの宿題としておよそ200問以上の計算プリントを渡しています。もちろん「スピード」と「精度」に重きを置いて解くように伝えています。

当塾生の数学(中3)の過去最高平均点は、88.7点なので、これを越えるのが目標です。

やれば必ずできますからね。頑張りましょう!!


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粟津 賢一 (あわづけんいち)

OURS個別指導学院塾長 兼 株式会社OURS代表取締役。

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多数の生徒を難関校合格に導いてきた受験のプロ。塾生・保護者様に納得のいく指導・アドバイスを心がける。守山教室と楠葉船橋教室の教室長を兼務。

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