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ニュースリリース

塾長ブログ vol.53【黒猫ロイの物語②「重傷」】

2021年12月05日更新

さて、黒猫ロイの物語のつづきです。

深夜にロイを保護して応急処置をしてもらって帰宅しましたが、ロイは瀕死の重傷です。
眠っている間に死んでしまうのではないかと心配だったので、自宅の廊下で一緒に過ごしました。
(先輩ネコに何らかの感染症がうつるといけないので、隔離する必要がありました。)

砂糖水をスポイトで飲ませ、水分補給と最低限のエネルギー補給をしました。
ペロペロと飲んでくれたので、朝までに死ぬことはないだろうと思えました。

そして、朝が来ました。

ロイ②.JPG

大きな病院に連れていく直前の写真です。
不安そうに見つめるロイ...。

でも後に、〝見つめる〟という表現が正しくなかったことが分かり愕然としました。

そうなんです...。
この時、ロイは事故のショックで目が見えなくなっていたのでした。
ですから、この写真を撮った時は、〝見つめていた〟のではなく、〝音のする方に顔を向けていた〟という表現が正しかったということになります。

大きな犬猫病院に到着後、事の経緯を説明し、昨夜応急処置をしてもらったドクターに撮ってもらったレントゲン写真を提出しました。

診察時に、前述の通り目が見えていないことが発覚しました。
またこの時、血尿がちょろちょろと漏れていました。

治療内容の優先順位を決めるためにも、どこにどんなダメージを受けているのか詳しく検査をして調べていく必要があります。

行きずりのノラ子ネコに高額の治療費を惜しみなく出すという人はかなり少ないようで、ドクターも逐一検査内容と料金の確認をして下さるのですが、ロイは一刻を争う重傷です。1分たりと無駄にしたくありませんでした。

私はドクターに伝えました。

「僕はこれでも小さいながら、会社を経営している社長です。そして、この子はウチの子として迎えることにしました。支払い能力や支払い意思をご心配になられるのも仕方のないことなので、先にお伝えしておきます。100万円以内の治療だったら確認は不要です。先生方のご判断を全面的に信頼しますので、救命最優先で治療に当たってやって下さい。僕への報告は、処置後の事後報告で充分です。」

と啖呵を切りました。
(この時点ではまだ野洲教室と守山教室しか存在せず、資金繰りにも苦労していた時期なので、本当は金銭的な余裕はほとんどありませんでしたが...、後で借金してでも全額払おうと腹をくくっていました。)

ドクターたちも、こちらの気概を理解して汲んでくれました。
その後、一通りの検査のあと、栄養補給の点滴を打ってもらいました。

この日に分かったことをまとめると、

■目が見えていない
■骨盤骨折は現実的に治しようがない
■なぞの血尿(損傷箇所不明)

ということで、どのような手術を行うか検討するための経過観察が必要でした。(つづく)


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