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塾長ブログ vol.52【黒猫ロイの物語①「遭遇」】

2021年12月04日更新

みなさんこんにちは。
今日は、野洲教室に週2~3回〝出勤〟している黒猫ロイの物語をご紹介します。
おそらく長編になりますのでしばらくお付き合い下さいませ。

あれは、今から6年前...、2015年7月6日午前1時頃のこと。
私が深夜のランニングで野洲教室の前を通りかかった際、道路の真ん中で倒れている黒い子ネコを見付けました。
生後3ヶ月ぐらいの子で、車に轢かれて動けない様子でした。

私はすぐに抱き上げ、声を掛けました。
「大丈夫か??」「痛いやろ?それでも生きたいか?死にたくないか?」

声も出せず、下半身も動きませんでしたが、目で〝生きたい〟と答えたように私は感じました。

「よし、俺が何とかしたる。」

とても賢い子でした。
重症で抵抗する力が残っていなかっただけかも知れませんが、大人しく身を預けてくれました。

私はランニングの途中だったので、何も持っていませんでしたが、とりあえず野洲教室に黒猫ちゃんを置いて、猛ダッシュで自宅に向かいました。途中、たまたま通り掛かったタクシーを捕まえて自宅に急行。
その間、自宅に連絡をして診て貰える獣医師先生を探しておいてもらいました。

自宅についてからタクシー代金を支払い、すぐに自分の車で野洲教室に戻りました。

「まだ生きてるか!?」

黒猫ちゃんは頭を起こして応えます。「ギリギリ生きてるよ...。」そう言ったような仕草でした。

そしてそのまま、電話で起きておいて貰った獣医科医院へ向かいました。
到着したのは深夜2時ごろです。


ロイ①.jpg


これは診察台に乗せた時の写真です。
今にも息が止まりそうな重症でした。

レントゲンを撮ってもらい、診て頂いた結果...、
■治療不可能なほどの骨盤骨折
■左後ろ足の内腿に裂傷

が見つかりました。
深夜ということもあり、まずは応急処置として内腿の裂傷を縫合して貰うことになりました。

私は黒猫ちゃんの耳元で話しかけました。

「俺は、お前の敵じゃない。大事な体力を俺への抵抗で消耗するな。」

言葉を理解できたのかは分かりませんが、とても痛いハズの裂傷の縫合を大人しく耐えてくれました。
全身が痛すぎてもう少々の痛みは感じなくなっていたのかも知れません。

骨盤骨折の方は、大変悩ましく...深夜の応急処置でどうにかなるレベルではありませんでした。
折れた骨が腸管を圧迫して排泄できなくなる可能性が高く、骨折そのものの治療よりも腸管の通路を確保することが大切だという説明を受けました。

この日の治療はここまで。翌朝、県下屈指の大きな病院で診てもらうことにしました。

帰りの車の中で、この黒猫ちゃんの名前を「ロイ」に決めました。
『鋼の錬金術師』に登場する〝焔の錬金術師〟ロイ・マスタングから名前を貰いました。

我が家の歴代にゃんこたちには、法則があります。
「レイ」「ルイ」←それぞれ老衰で永眠しました。
「メイ」←2011年にウチの娘になりました。

ということで、一貫して「○イ」という名前を付けています。

強く生きていけるように「ロイ」と名付けたのでした。(つづく)


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