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塾長ブログ vol.63【受験と自立】

2024年03月27日更新

こんにちは。塾長の粟津です。

今年もようやく受験が全て終わり、春がやって来ました。
毎年のことながら、高校受験を終えた子どもたちの顔は、驚くほど大人びて見えます。
ほんの数ヶ月前まで子どもっぽく、頼りなく見えていた表情が、急に凛々しく頼もしい表情に変わります。

そんな姿を見て、嬉しいような寂しいような心持ちになるのが、春の恒例となりました。


今日は、なぜ高校受験を終えた子どもたちが、急に大人びて見えるのかについて「自立」という観点で書いてみたいと思います。

子どもたちが大人になって完全に自立するまでには、「精神的自立」と「経済的自立」の二段階のステップがあります。

「経済的自立」については、就職し、自活していけるだけの所得を得られた段階で自他ともに認識できますが、「精神的自立」の方は、目に見えるものではないため、成せたかどうかの線引きが曖昧です。

私は、高校受験終了後の生徒たちの表情が急に凛々しく見えるのは、この「精神的自立」の賜物ではないかと考えています。

受験の準備は、ご家族や学校の先生、塾の先生たちにサポートしてもらいながら進めていきますが、受験当日は完全に独力で闘わなければなりません。そしてその勝負の結果として、(第一志望校にせよ第二志望校にせよ)高校へ入学するわけですから、本当の意味での「自信」が表情に表れるのだと思います。

少し話は脱線しますが、私は本当の意味での「自信」と「自惚れ・過信」の違いを次のように区別して考えています。
本当の意味での「自信」とは、確信ある自負のこと。
「自惚れ・過信」とは、自分の力量を見誤っている者の根拠無き偽物の自信のこと。

受験を闘い終えた子どもたちは、人生で初めてこの「確信ある自負」を得たことによって、「精神的自立」が加速するのではないかと私は考えているのです。
「確信ある自負」というのは内発的なものですから、他者からの干渉には一切影響されません。これこそが「精神的自立」が加速する理由です。


10代の若者たちの成長速度は、大人とは比べ物にならないぐらい早いものです。
時間的な感覚がまるで異なるので、大人からすると、
「ついこの前で子どもだと思っていたのに、急に立派になって...」と感じてしまうのでしょうね。

塾の先生の立場から見ると、

・些細な悩み事を相談してくれなくなった。
・泣き顔を見ることがなくなった。
・お説教する必要がなくなった。
・手助けを求められなくなった。

こういう時に、ふと寂しさも感じながら、子どもたちの「精神的自立」を実感することになります。

私たち塾の先生ですら、このように寂しさを感じるわけですから、産み育ててきた親御さんはもっと大きな寂しさをお感じになるのではないかと思います。

子どもたちが、自分のことを自分で決めるようになり、(「経済的自立」はまだなので)金銭的なサポートぐらいしかご両親の出番がなくなっていくというのも、やはり寂しいものだと思います。何せ、先ほども述べた通り、10代の若者の成長速度は驚異的ですからね。大人たちの気持ちが追いつく隙もなく遠くへ行ってしまうような感覚でしょう。


春は、このように巣立っていく塾生たちを見送りながら少し寂しく思いつつ、これが本来あるべき「希望」の形なのだとできるだけ喜ぶことにしています。


中学受験も高校受験も大学受験も本当にお疲れ様でした!!
みんなそれぞれ自分の夢を追いかけて、目指す高みに向かって歩んでいってくれることを願っています。


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