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塾長ブログ vol.54【黒猫ロイの物語③「衰弱」】

2022年01月14日更新

続編をお待ち頂いていた皆さま、お待たせしました!
冬期講習中は書く時間を取れませんでした。

さて、黒猫ロイの物語続きです。

2015/7/6(月)ロイの血液検査の結果、肝機能も腎機能もかなり低下していることが分かりました。
当面、血糖値の低下が怖いとのことで、2時間おきにブドウ糖を投与することになりました。

自宅に放っておくわけにはいかない状態なので、この日から野洲教室に連れてきて看護することにしました。

仕事が終って帰宅後も、ロイからは目を離せませんでした。

■目は見えないままなのか。
■どのぐらい痛いのか。
■このまま下半身不随で歩けないままなのか。
■血尿の原因は何なのか。
■低血糖に陥っていないか。(血糖値を見ながらブドウ糖を与えている訳ではないので。)
■外傷性ショックで急に死んでしまわないか。

分からないことだらけで夜中も気を抜けないので、ここから寝不足の日々が続くことになります。

2015/7/7(火)
(事故から2日目ですが、保護したのは日曜日の夜中なので感覚的には3日目です。)

朝から病院で検査と治療(対症療法)です。
担当は、N先生です。

◆血液検査(2回目)
◆レントゲン(2回目)
◆骨折部分の内側(直腸)からの触診
◆エコー検査
◆腹水の検査
◆点滴(3回目)

これだけやってもらいました。

この日の診察で、ロイの視力が戻っていることが分かりました。
動くものを目で追うようになったのです!
心配事が1つ減りました。

そして診察と検査の結果、

良かったことは、
◆肝機能・腎機能とも少しマシになっている。
◆視力が戻り、リアクションできるようになった。
◆膀胱は破裂していない。
◆腸管・尿道ともに今のところは詰まってない。

悪いことは...、
◆赤血球数の減少(これ以上、数値が下がったら輸血が必要)
◆脊髄損傷の可能性を否定できない(今後も歩けない、オムツを外せない...かもしれない。)
◆血尿の原因が分からない。
◆やはり骨盤骨折の治療は難しい。

ということが確認できました。

診察後のN先生との雑談の中で、もしもこちらにロイの面倒を最後まで見る覚悟が無かったら、安楽死を勧められていたかもしれないと感じました。ロイに回復の見込みがなく、生きるのが辛い状態で長く苦しめることにしかならないのなら...、安楽死も考えないといけないのかも知れない...と思いましたが、基本的にはお金がいくら掛かろうとも最後まで諦めずに治療をお願いしたいとお伝えしました。


2015/7/9(木)深夜(水曜日の夜中)
ロイ⑦.jpgのサムネール画像

ロイのお腹がパンパンに膨らんでいることに気付きました。
どう見ても異常事態です。点滴で命を繋いでいて固形物を一切食べていないロイのお腹が膨らむ理由が分かりません。
ひとまず、夜間診療をしている京都の病院に急行しました。

原因が分からないまま、腹水を200㏄注射器で抜いてもらいました。
体重が1.5㎏しかないロイにとって、200㏄というのは異常な量です。

何が起こっているのか分からないまま、処置後に帰宅...。
そして、帰宅するや否やロイは嘔吐しました。

もう何が起こっているのかさっぱりわからずパニックです。
ロイは急激に元気がなくなり、意識が朦朧としている状態に陥りました。

ロイの死を覚悟しました。もう朝まで持たないかも知れない...。
せめて最期を看取ってやろうと添い寝しました。

7/9(木)の朝、ロイは何とか生きていました。
が、またもや腹水が溜まってお腹がパンパンになっていました。

急いでいつもの病院へ...。
そのままICUに緊急入院することになりました。N先生の腕が頼りです。

生死の狭間で揺らぐロイの命...。
(あの時のことを思い出して書いていると今でもしんどいですが、皆さん安心して下さい。
ロイは、2022年1月現在、ピンピンしています。この後、最後はギリギリ助かりますからね。)


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