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塾長ブログ vol.42【無駄な計算をしないで!】
こんにちは。塾長の粟津です。
またまた久し振りのブログ更新となってしまいました。
今日は、「式の意味を理解して無駄な計算は省きましょう。」というお話です。
突然ですが、
例題① 1=3x-11
この方程式をお子様に解かせてみて下さい。
(※中1・中2生を想定しています。)
「x=4」と暗算で即答できた場合は、充分に計算の意味を理解できておられると思いますので、今回のブログをお読み頂く必要は全くないと思います。
では、計算の意味が理解できていない子ども達は、どのように解いてしまうのか見ていきましょう。
1=3x-11
-3x=-11-1 (まずは移項しないといけないと習ったから...)
-3x=-12
x=-12/-3(あれ?12÷3だっけ?3÷12だっけ?と迷いながら...)
x=4 (できた!)
いかがでしょうか。
実は、このように計算してしまう子ども達は、
「方程式の解き方は知っているが、計算の意味は理解できていない。」
という状態にあります。
「x=4」と即答できる子どもたちは、どのように考えているかと言うと、
「1=3x-11」ということは、
「何か(3x)から11を引くと1になるということだから、何か(3x)は、12だな。」
「つまり、3x=12だから、x=4だ!」
このように瞬時に判断しているので、途中式を書く必要もなく解を暗算で即答できるわけです。
習ったことを忠実に実行するというのは間違いではありませんが、本質が見えておらず、盲目的に無意味な手順を踏んで無駄な時間を使い、間違えるリスクが高まってしまう訳ですから、良いことは一つもありません。
計算問題に取り掛かる前に式の意味を考えて、無駄なことをしないようにする習慣をつけていきましょう。