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ニュースリリース
塾長ブログ vol.23【日常会話で子どもの論理的思考力を高める】
塾長:粟津 賢一
こんにちは。塾長の粟津です。
以前にも書いたことがありますが、職業柄、プライベートでも知人から
「子どもに自分で考える力を身に付けさせるために、親にできることはありますか。」
とご質問頂くことがしばしばあります。
そういった場面で、私がよくお話しすることを今日はご紹介しようと思います。
方法論は無数に存在すると思いますが、手軽に継続して行える方法として私がお勧めしているのは、家族の日常会話の中で子どもたちに意識させずに思考力を鍛えていくという方法です。
こう言うと難しく聞こえますが、方法は簡単です。
次の5つの言葉を子どもたちに毎日返すだけでOKです。
①なんで?
②つまりどういうこと?
③例えば?
④他には?
⑤どうすれば良い?
これだけです。
ポイントは、親御さんが根気よく「聞き役」に徹することです。
子どもが気持ちよく話せれば話せるほど上手くいきます。
①によって、自分の「気付き」や「主観」に対して、根拠を考える習慣が身につきます。
②によって、自分の話を要約して、あるいは他の表現を使って相手に伝える力が身につきます。
③によって、相手に合わせて具体例を探す習慣が身につき、その結果、コミュニケーション力も飛躍的に上がります。
これは非常に大切なことです。具体例を挙げる目的は、相手の理解を促すことにありますから、相手の立場に立って考えるという習慣と、自分が説明したい事柄に対して本質的に共通な事柄を例として探すという習慣とが同時に身につくのです。
話は逸れますが、私の経験からも「説明が分かりやすい先生」は「例え上手」であることが多いです。
相手の立場やレベルに合わせて説明の仕方を工夫し、すでに相手が理解している事柄を例に挙げて(その知識やイメージを借りて)、説明するという高度なテクニックを身に付けているからです。
そして、
④によって、別の角度から物事を考える習慣が身につきます。
⑤によって、解決策を(他人任せにせず)自分で考えようとする習慣が身につきます。
たったこれだけのことなんです。
特に有効な年齢は、3歳~10歳です。
これも以前にも書きましたが、私は教育(育て方)によって、子どもたち全員が天才に育ち得ると本気で考えています。思考力という点では、「親に似る」のは先天的な要素によって似る割合よりも、後天的な要素(つまり教育)によって結果的に似てくる割合の方が、ずっと大きいのではないかと私は考えています。
今日ご紹介した5つの習慣が身についた子どもたちは、高学年以降、放っておいてもどんどん新しいことを学んで成長していきます。きっと、勉強する楽しさや必要性について、自分で気付いてくれることでしょう。