塾長ブログ vol.18【勝負するということ】【ニュースリリース】OURS個別指導学院

OURS個別指導学院
FC教室について

お問い合わせはこちら

開く

トップ > ニュースリリース > 塾長ブログ vol.18【勝負するということ】

ニュースリリース

塾長ブログ vol.18【勝負するということ】

2016年08月17日更新

塾長:粟津 賢一

こんにちは。塾長の粟津です。

連日、オリンピックで熱戦が繰り広げられていますね。

普段はスポーツ観戦をしない私ですが、オリンピックはついつい明け方まで見入ってしまいます。


中でも、特に女子バレーはテレビの前で声を出して応援してしまうぐらい熱心に観戦してしまいました。
実は、木村沙織選手が全日本入りした10年前からファンなんです(笑)

どういう訳か、私が20代の頃に受け持った生徒達とバレー選手たちとが重なって見えてしまい、応援にも力がこもってしまいます。昨夜のアメリカ戦は、本当に無念でした...。


勝負の世界には残酷な一面もあります。どの競技の選手たちもオリンピックのために何年も前から死に物狂いでトレーニングを重ね、国旗を背負い、国民の声援を一身に受けて出場しています。
できることなら全員にメダルを持って帰ってもらいたいところですが、そうもいきません。

メダルを獲得し、世界中のメディアから持てはやされる選手がいる一方で、不本意な結果に終わり、人知れず帰国している選手も大勢いるのが現実です。


勝つ人がいれば、負ける人もいる。


当たり前ですが、これが勝負するということです。


入試も本質は同じです。合格する人もいれば、不合格になる人もいます。
オリンピック競技との違いは、勝者と敗者の比率です。
オリンピックでメダルを獲得できるのは、1種目あたり3~4人(またはチーム)ですが、滋賀県の公立高校入試について言えば、県内全体の合格率は85%程度です。つまり、勝者の方が圧倒的に多いということです。


だからこそおよそ15%の敗者(不合格者)に対しての残酷さが際立つことになります。


合格した85%の子供たちは、未来に向かって希望に満ちた春を迎えられますが、不合格になってしまった子供たちは簡単には割り切れません。


高校入学後、毎朝、駅では自分が合格できなかった高校の制服を着て通学する同級生達を目にすることになります。自分は、併願合格した第二志望の高校の制服を着て通学するわけですから、入試における勝者と敗者の区別は他人から見ても明白になってしまいます。

敗北したということを自他ともに認識せざるを得ない状況の中で、次の勝負に向けて気持ちを立て直して、努力を続けていかなければならないのですから、個人差はあるものの、それぞれの立場で辛い思いを経験することになるでしょう。


人生は長いですから、高校入試の失敗を大学入試や就職で取り戻すことはそんなに難しくはありませんし、もっと言ってしまえば、高校入試ごときで人生は決まりません。せいぜい、入試後の3年間の生活が決まるぐらいのものです。


人間長く生きていれば、勝つことも負けることもあります。
負けた経験から学ぶことの方が多いのだから、どんどん失敗して負ければ良いと言う人だっています。


ですが、多くの子供たちにとって、高校入試は事実上の初陣です。
敗北の味を知るよりも、努力が報われる喜びを感じて欲しいと私は思っています。


これまでの16年間の指導経験の中で、合格した生徒も不合格になった生徒も数え切れないほど見てきました。
だからこそ言えることですが、やはり最初の勝負は勝ってもらいたいのです。

不合格になってから、「もっと勉強させておけば良かった」とか「あの時に甘やかさずに厳しく接していれば良かった」なんて、いくら悔やんでも結果は覆りません。


私が、特に受験生に対して厳しく接し、時には保護者様方にも包み隠さずに厳しいお話をさせて頂くのは、このような考えからです。
勝負の世界は甘くはありません。勝者と敗者がはっきりと判定される厳しい世界なのです。
入試当日は、子供たちは誰の助けも借りずに戦わなければならないのですから、その時のために底力を身に付けさせなくてはなりません。


オリンピック観戦で、若い選手たちとかつての生徒達を重ねて応援しながら、今いる塾生達を悔いの無いようにしっかりと鍛えていこうと決意を新たにしたのでした。



PAGE TOP