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ニュースリリース

塾長ブログ vol.17【大学入試制度について(後編)】

2016年07月13日更新

塾長:粟津 賢一

こんにちは。塾長の粟津です。

あっという間に夏休みが目前に迫って来ました。
保護者様方にとっては、夏休みの方が忙しくなられるのではないかとお察し致します。


さて、先月のブログでも触れさせて頂きましたが、中3生~高2生の皆さんに、高校の先の進路についてある程度知っておいて頂くために、今回も引き続き大学入試制度についてお話しさせて頂きます。


大学入試制度には、大きく分けると「指定校推薦」「公募推薦」「一般入試」「AO入試」の4つの方法があります。


その中から、前回は「指定校推薦」と「公募推薦」についてご説明致しましたので、今回は、「国公立大学の一般入試」についてご説明致します。
(AO入試については、当塾ではあまり積極的にお勧めしない立場を取っておりますので、ブログでの解説は省かせて頂きます。もしも、ご質問がございましたら面談時にお答えしますので、お気軽にお尋ね下さい。)

※「私立大学の一般入試」については、別の機会に述べさせて頂きます。


まず中学生の皆さんに知っておいて頂きたいのは、高校の教科数についてです。


中学校までは、英・数・国・理・社の5教科でしたが、高校生になると、さらに教科が細分化されます。数学Ⅰ・数学A・数学Ⅱ・数学B・数学Ⅲ(理系のみ)・数学C(理系のみ)、英文法・英語長文(コミュニケーション英語やリーディングなど、教科名は高校によって異なります。)、現代文・古典(古文・漢文)、生物・化学・物理・地学、日本史・世界史・現代社会・倫理・政治経済...という具合に、科目数が中学校の3倍以上に増えます。


数学を例に挙げて見てみると、高1で数学Ⅰ・A、高2で数学Ⅱ・B、そして理系に進むと高3で数学Ⅲ・Cという具合に進んでいきます。一般入試で受験することになる「大学入試センター試験」(以下、センター試験)では、「数学ⅠA」・「数学ⅡB」という科目区分で、それぞれ100点満点の配点になっています。


つまり、センター試験は、高校入試とは異なり、高校1年生で習う「数学ⅠA」だけで、100点分の配点があるということです。

これが他の教科(理科や社会)においても同じようになるわけですから、(特に理系は、)受験勉強を高3生になってから始めていては到底、国公立大学に合格することはできません。センター試験は、数学ⅠA・数学ⅡB・英語・リスニング・国語・理科2教科・社会1教科(もしくは理科1教科・社会2教科)の950点満点であり、本当に勉強時間が足りないのです。


ですから、大学入試に向けての戦いは、もう高校1年生の春から始まるのです。高校に合格して燃え尽きることがないように、今のうちから心の準備をしておきましょう。


次に、国公立大学の一般入試の仕組みについてですが、一般的には、「センター試験の結果+二次試験の結果」で合否が決まります。
特に難関大学では、センター試験の点数による第一段階選抜(いわゆる「足切り」)が行われる場合もあります。


また、各教科の本来の点を75%~25%程度に圧縮し、そこに二次試験の結果を合計して合否を判定する「傾斜配点」を採用している大学もあります。(京都大学や筑波大学など)


国公立大学の一般入試では、センター試験の受験は必須です。センター試験の受験科目は、大学や学部によって最終的に減らすことも可能ですが、受験校が決まるまでは、必要になる可能性のある科目については、全てきちんと勉強しておくべきです。


このように大学入試は、高校入試とは異なり、受験制度にも受験科目にも多様性があります。
どの制度を利用して、どの科目を受験で使うのか、高校3年生になってから決めたのでは受験勉強が間に合わない可能性も高いですから、高校入学後できるだけ早い段階で、大学調べをして計画を立てるべきです。


ご参考までに、
全国の国立大学の募集定員は、18歳の人口に対しておよそ8%程度です。
実際は、浪人生や社会人も大学受験をしますから、高校3年生にとっては、もう少し割合は下がると考えられます。


これはあくまで、全体に対する割合ですので、通っている高校のレベルに合わせて母集団を限定すれば、もっと可能性は高くなると思いますが、難しいということはご理解頂けるかと思います。


準備は早いに越したことはありませんので、ご参考にして頂ければ幸いです。


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