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ニュースリリース
塾長ブログ vol.12【中学と高校の勉強の違い】
こんにちは。粟津です。
早いもので、毎月塾長ブログを書き始めて今回で12回目、丸1年が経ちました。
今後は、HPをリニューアルして、各教室長のブログも(不定期になると思いますが、)UPして参りますのでご期待下さい。
さて今回は、卒業シーズンが近付いてきましたので、「中学と高校の勉強の違い」についてお話します。
中学と高校の勉強の一番の違いは、何と言っても「復習中心か予習中心か」というところです。
中学までの勉強は、まず学校の授業で新出事項を習い、その復習を宿題や自習という形でやっていくのが一般的ですね。
それに対して、高校の授業は、これから習う問題を授業当日までに独力で予習して解いておかなければなりません。
予習中心の勉強は、進学校ほどより高い精度で要求されます。
例として、膳所高校の数学と英語の授業では、どんな予習が必要なのか、どんな風に進められていくのかご紹介します。
■数学
・予習:次の授業でやる問題は事前に全て解いておく。
習った内容でも習っていない内容でも関係ありません。次の授業で進むであろうところまで、全ての問題を事前に解いておかなければなりません。(ちなみに、「分かりませんでした」というのは許されません。)
・授業:教科書や問題集の回答を当てられた生徒が黒板に書く。先生は、生徒の書いた板書を使って授業を進め、ポイントや別解を付け加える。当てられた問題が解けない...などということは許されません。分からない問題がある時は、授業が始まるまでに質問に行って解決しておかなければなりません。生徒の回答板書なしに授業は進まないのです。
■英語
・予習:次の授業で扱う英文について、分からない英単語は全て事前に調べて覚えておく。さらに、長文であれば、自分なりに全訳してノートにまとめておく。訳せなかった箇所については、例えば、「この単語には、○○と△△という意味がありますが、この場合、どちらの意味で訳すのが適切なのか判断できませんでした。」とか、
「この〝one〟が指す内容が、前文のどの部分までを指すのか分かりませんでした。」などというように、どこまで考えてどの部分の判断ができなかったのかを明確にしておかなければなりません。また、先生によっては重要構文を「暗唱文」として指定されますので、指定された英文については、完璧にいつでも暗唱できるよう覚える必要があります。
・授業:リーディング(読解)の授業であれば、当てられた生徒が、順番に英訳していきます。先生は、それに対してコメントを加えつつ進めていきます。質問があった内容について、それが的を射ている質問であれば板書して解説を加えます。当然ですが、中学校のように、新出英単語について一つずつ意味を教えてくれることは絶対にありません。英文法の授業であれば、前述の「暗唱文」の暗唱チェックから始まります。(もちろん先生にもよります。)私は在学中、暗唱文を当てられて答えられず、めちゃくちゃ怒られて放課後に全暗唱文を覚え直して再チェックを受けたこともあります。
このような授業になるわけですから、「教えて貰うのが当たり前」という姿勢では、高校の(特に進学校の)授業にはついていけないのです。
ほぼ全ての高校で、合格手続きの際に春休みの宿題が出されます。進学校では、まだ習っていない高校内容から出題されるので、この段階から「予習中心の勉強」が始まるということになります。
多くの新高1生達が、「復習中心の勉強」から「予習中心の勉強」に順応するのに苦労します。
合格発表の後、一時は合格の喜びを噛み締めて羽を伸ばしてもらえればと思いますが、「予習中心の勉強」は思っている以上に大変なので、早めに取り組むことをお勧めします。当塾では、「予習中心の勉強」に慣れるためのサポートも致しておりますので、お困りの際はご相談下さい。