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塾長ブログ vol.9【塾の選び方】

2015年11月11日更新

こんにちは。塾長の粟津です。

今回は、「塾の選び方」についてお話します。


初めに。

今回のテーマは「自塾の宣伝でしょ?」と思われる可能性が高いことを承知の上で書くことにしました。実は、私の意図としてはむしろ逆で、「ご要望に合った塾に通わせて頂きたい」というのが本懐であり、入会してから「思っていたのと違った」という事態をできるだけ減らしたいというのが今回のテーマで書くことにした趣旨です。ですから、ここでは自塾の宣伝は一切しないことにします。本音を言えば、当塾がいかにして諸々の問題点の解決を図っているのかを述べたいところですが(笑)


さて、それでは本題に入ります。

まず、「塾に通おう!」という話になった時に、最初に考えるのが、「どのようなタイプの塾があるのか?」「ウチの子には、どのタイプの塾が合っているのか?」ということですね。


学習塾には、大きく分けると次の3つのタイプがあります。併せて、私が考えるメリットとデメリット、そして、お子様や保護者様のタイプによる向き不向きについてもご説明します。

(※筆者は、4年間「進学塾(集団塾)の数学科講師」を経験し、その後、8年間「個別指導塾の教室長」を経験した後、当塾を立ち上げて現在3年目です。)


① 集団塾

塾によってかなり差はありますが、1クラス5人~30人程度に分けられて、学校に近い形式で授業が進められます。いわゆる「進学塾」タイプの学習塾です。人前で手を挙げて発表するのが好き(得意)な子や、ある程度の強制力を持ってやらされないと頑張れない子に向いています。また、保護者の方について言えば、「勉強のことは完全に塾に任せてしまいたい。」「塾の方針に従う。」というお考えの方(あえてやや極端な表現で書きました)に向いています。


■良い点

常に授業に一定の緊張感があります。競争相手がいつも周囲にいるので、自分の位置(理解度や順位)を毎回の授業の中で意識することになります。つまり、「遅れ」や「不勉強」に気付ける機会が多く、「恥をかきたくない」という気持ちが「やる気」の発端になり得るということです。大手塾の場合は、学力ごとにクラス分けされていることが多いので、同じようなランクの志望校の子たちと切磋琢磨していけることも良い点の一つです。


■悪い点

クラスごとに一定のレベルを保つ必要があるので、ほぼ必ず落ちこぼれる子が出てきます。もちろん、補習等の対応をしてくれることもありますが、普段の授業では理解の遅い生徒は放っておかれることが多いです。理解が遅い生徒に授業進度を合わせると、理解できている大多数の子たちが不満に感じたり、塾全体の合格実績が落ちてしまったりする可能性があるため、ある程度は仕方のない部分です。それ故に、「自分だけできなかった」と傷付いてしまうケースもあります。「雰囲気的に質問しにくい」という声もよく聞きます。


② 個別指導塾

先生1人に対して、生徒1~3人を担当する塾が多いです。複数の生徒を指導する際にも、学年や科目、使用教材や授業進度が生徒ごとに異なるので、説明(授業)は一人ずつ別々に行います。人前で手を挙げて発表するのが嫌い(苦手)な子や、自分のペースで勉強を進めたい子に向いています。保護者の方のタイプとしては、「細々とした心配事があるので先生(責任者)とたくさん話したい。」「子供の授業方針や進路について、塾側の意見や考えを定期的に知りたい。」とお考えの方に向いています。


■良い点

授業で使用するテキストのレベルや授業進度、先生との相性をピッタリ合わせることが可能です。また、指導はマンツーマンで進められるので、質問もしやすく、分からないまま終わるということも起こりにくいです。それと、個別指導塾では授業内容や本人の理解度を何らかの方法で保護者の方にも分かるようにしていることが多いので、保護者の方が知ろうと思えばかなり細かく学習状況を把握できます。そして、保護者の方も塾の先生にいろいろと相談しやすいのもメリットの一つです。


■悪い点
競争心や危機感を得にくいという面がやはりあります。良くも悪くもマイペースで進められるので、普段は自分の位置(理解度や順位)を本人が実感しにくい状況にあります。また、ほとんどの大手個別指導塾において、教室長以外の先生は、ほぼ全員が大学生のアルバイトなので、教室長の研修力次第で教室によって指導力やサービスの質にかなりのバラつきが生じます。チェーン展開している大手塾では、成績の上がる良い教室であると客観的に評価できるのは全体の2~3割程度かも知れません。そして、一部の大手塾では中3生の夏期講習や冬期講習の請求額(提案額)が20万円を超えるということもよく聞きます。大手塾の場合、教室長には多額の売上ノルマが課せられてるため、「生徒の合格のために」という視点ではなく、「ノルマを達成しないと自分の立場がまずくなる」という理由が先行して受験学年に高額なプラン提案をしている実情があります。


③ 少人数制学習塾

集団塾と個別指導塾の中間的な形態の塾で、先生1人に対して、3人~10人程度で授業を行います。塾長が自宅等で開業しているいわゆる「個人塾」に多いです。一部、大手塾にも「少人数制指導」を謳っているところはあります。


■良い点・悪い点

塾によって、上記①②の良い点・悪い点の両方が当てはまります。


大まかにではありますが、私のこれまでの勤務経験も踏まえて「本当のこと」を書かせて頂きました。塾選びをする際には、まず①~③のどのタイプの塾にするのかということから決めましょう。


塾のタイプが決まったら、通える範囲にあるいくつかの塾に電話をかけます。

「いま、○年生で通う塾を探しています。一度、教室見学を兼ねてお話を伺いたいのですが。」と言えば、面談日時について案内して貰えます。


塾の規模や形態によっては、予約せずに「パンフレットを下さい」などと言って飛び込むと、会議中だったり、授業中だったりで充分な説明を受けられないことも少なくありませんので、電話での予約はしておくべきです。


塾の説明を聞きに行く際は、部活等でどうしても時間が合わない時を除いて、お子様も必ず同行させて下さい。そして、当日は次の項目をチェックしてみて下さい。

(学習塾関係者がこのチェックリストを見たら、おそらく皆さんドキッとすると思います。)


・駐輪場の自転車は整然と並べられているか。

・教室(校舎)に入ったら、すぐに職員や講師が挨拶をするか。(視界に入っているのに挨拶をしないスタッフはいないか。)

・下足場の靴やスリッパは、整然と並べられているか。

・先生達は、明るく元気な印象だったか。

・職員のデスクの上が、書類等で散らかっていないか。

・教室の床や机はキレイか。(掃除が行き届いているか。)

・面談の担当者は、保護者や本人の話に耳を傾けてくれるか。(一方的にまくし立てるように説明するだけではなかったか。)

・スタッフがバタバタしており、落ち着きが無いように感じなかったか。

・面談担当者の言葉遣いは適切であったか。(正しい敬語で話せていたか。)

・面談担当者は、子供が通っている中学校や入試情報に精通していたか。

・帰る際、スタッフ達はきちんと見送りや挨拶をしたか。


これらのチェック項目では、お子様に合う塾かどうかは判定できませんが、少なくとも「教育・学習の現場としてあるべき最低限の規律性や社会性が塾側にあるかどうか」を見分けることはできます。上記の11項目中、3つ以上「×」が付いたら、他の塾を探された方が良いです。


これらの項目をチェックすると、なぜ「教育・学習の現場としてあるべき最低限の規律性や社会性が塾側にあるかどうか」を判定できるのかということについては、1つずつ根拠がありますが、長くなり過ぎてしまうので説明は割愛させて頂きます。


このチェック項目を満たしている塾であれば、客観的に見て悪い塾である可能性はかなり低くなりますので、あとはお子様ご本人の直感と塾のシステムに保護者様が納得できるかどうかで決めてしまっても大きな問題はありません。


それぞれのお子様にとって、最適な塾を選べることを願っています。


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