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塾長ブログ vol.6【三つ子の魂百まで】

2015年08月21日更新

 こんにちは。塾長の粟津です。
夏期講習中ですが、何とか時間を見つけてブログを書かせて頂きました。


 さて今日は、誰もがご存知のことわざをタイトルにしました。
学習塾の塾長という職業柄、プライベートでも「子育て」について、特に「どのように育てれば、学力の高い子どもに育つか?」「勉強が得意な子とそうでない子の差は、育て方の違いによるものか?」というようなご質問を頂くことがしばしばあります。ということで今日は、私なりにこのようなご質問にお答えするテーマで書きたいと思います。


 私は、もともと「生物」が専門ですので、生物学的な観点から結論を述べさせて頂くと、「5歳までの育て方でほぼ全てが決まる。」ということになります。つまりそれは、(発達障害等の事例を除けば、)「親の教育(育て方)によって誰もが〝天才〟に育ち得る」ということでもあります。
(今日のお話は、あくまでも生物学的な観点からのものです。「塾の先生」の立場でできることは、他にたくさんあります。それはまた別の機会にお話しさせて頂きます。)


 どういうことか、順を追って説明します。
まず、一般的に〝物心〟が付くのは3歳頃であると言われています。3歳未満の間は、いわば〝無意識の世界〟で生きていた子ども達に、3歳頃から〝自我〟が芽生え始め、そこから色々なことを〝理解〟できるようになっていきます。この状態が、「物心がつく」と表現される状態ですね。この〝理解(学び)〟の蓄積によって、〝個性〟や〝性格〟が形成されていきます。この段階で子ども達が学ぶことというのは、もちろん5科目の勉強とはほとんど関係の無いことばかりです。ですが、この期間に学んだことが、子どもの後の人生における学習力に多大な影響を与えることになるのです。3歳頃から5歳頃に掛けてのおよそ3年間の脳の成長は著しく、一生の中で最も多くのこと学ぶ期間であると言えます。この時期に学ぶことは、表面的な知識などではなく、〝知ることの喜び〟〝好奇心を満たす高揚感〟〝考えることの面白さ〟といったような、学習につながるごく根本的でとても大切なことばかりです。


 ここで重要なのは、これらの体験をどのようにして〝快感〟として脳に刻み込むかということです。3歳~5歳の時に脳が覚えた〝快感〟は、一生残ります。たとえ本人に記憶として自覚が無くても、その〝快感〟は脳が覚えていて、大人になっても消えることはありません。(そのため、善悪の区別ができないこの時期に、望ましくない刺激に対して脳が〝快感〟を記憶してしまうと、将来的に大変な事態につながるということにもなり得ます。)


 では、この脳が感じる〝快感〟は、どのようにすれば脳に刻み込めるのか。
その重要な要素の一つが、「誉められる経験」です。幼児期の子どもにとって、親(特に母親)は絶対的な存在です。幼児期の子どもは、誰もが親のことを大好きです。その親に誉めてもらうことほど、子どもにとって嬉しいことはありません。誉めてもらった経験が、子どもの脳に〝快感〟として刻み込まれ、将来の思考習慣や行動習慣の形成に大きく影響するのです。


 「何かに気付いた」「何かに興味を持った」「何かができるようになった」「できないことに挑戦した」
日常生活の中で、こういった場面は数え切れないほど存在します。これらを「当たり前のこと」として見逃すことなく、「よく気付いたね」「そう!その通り!○○ちゃんはスゴイなぁ!」「失敗したけど、やってみたのはエラかったよ。」「ママ嬉しいよ。」という風に誉めることによって、その体験を〝快感〟として脳に刻むことができるわけです。


 そして、もう一つの重要な要素は、「大人(親)とのコミュニケーション量」です。
幼児期に入ると、2歳以下の頃に比べて子育てが少しだけ楽になります。トイレへ自分で行けるようになったり、ゴハンを自分で食べられるようになったり、着替えを自分でできるようになったり...。そうすると、これまで本当に大変だった子育ての負担が、ほんの少しだけ軽くなることもあり、子どもを保育園や育児施設に預けて仕事に復帰される母親も多いと思います。こうなってくると、子どもとのコミュニケーション量が減ってしまう可能性が出てくるわけです。思春期に入れば、否応なしに親とのコミュニケーション量は減っていくものなので、何とか幼児期は、子どもとのコミュニケーション量が減らないように頑張って頂きたいと思います。大人とのコミュニケーション量が、子どもの語彙量や思考力に大きな影響を与えることは間違いないのです。


 子どもは親を手本に育ちます。特に3~5歳の時期は前述の通り脳の成長は著しく、色々なことを吸収するので、この時期に学んだ習慣は一生残ることが多いです。この時期の子育てに成功すれば、思春期以降は放っておいてもきちんと学力を身につけていける子に育つことが多いように思います。反対に、うまくいかなかった場合は、後々本当に苦労することになるのです。


 幼児期の子どもは、全員が天才になり得ると私は本気で思っています。何か特別な教育が必要な訳ではありません。「誉められた経験」とご両親との「コミュニケーション」が、子どもを天才にし得るのです。


「三つ子の魂百まで」


 育児中の保護者様方には、ぜひプラスの方向に働くように頑張って頂きたいと思います。


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